東大王
テレビが好きでよく見ているが、それを言うと「いま面白い番組何?」と聞かれる。
真っ先に思いつく、かつ一番好きなのが「水曜日のダウンタウン」なのでそう答えるのだが、この番組が面白いのはみんな知っているためか、大抵「あぁ〜〜………」という感じになる。
よくないなと思った。
テレビをいっぱい見てるくせにド王道の安牌番組を推薦してるようじゃダサすぎる。
逆に「やってるのは知ってるけど面白くなさそうだから見てない」系の番組を薦めて、「お前が言ってたあれ見たけど面白かったよ!」とか言われたい。
そういう、過小評価されてそうな番組って何だろう…と考え、
既にファンは出来ているものの、まだ放送開始から1年ほどと浅く、裏の「日曜もアメトーーク!」を見ている人のほうが多そう、
などという理由から「東大王」について書こうと思います。
「東大王」とは
あずまんが大王の中国語版みたいなタイトルだが、れっきとした日本のクイズ番組である。
『東大王』(とうだいおう)
TBS系列/毎週日曜19:00-20:00
東大生レギュラー(伊沢は大学院生):伊沢拓司、水上颯、鶴崎修功、鈴木光
「東大王」は2017年4月に日曜19時台でレギュラー放送がスタートした。
日曜19時、そしてTBSといえば…
あの「クイズ☆スター名鑑」がやっていた枠である。
『クイズ☆スター名鑑』 (2016-2017)
主に芸能人の悪口を言いまくるという内容にも関わらず、なぜかカルト的な人気を誇り、細々と4年続いて惜しまれつつも終了した番組『クイズ☆タレント名鑑』(2009-2012)の後継。
根強い支持もあり堂々の復活を遂げたが、数年で社会の目がおそろしく厳しくなってしまったためか、「どうせすぐ終わるだろ」というファンですら抱えていた予想よりも少ない3ヶ月ちょい、放送回数にしてたった7回きりであっさり打ち切られ、そのあまりにも短い命に出演者ともども笑うしかなかった番組。
そんな「スター名鑑」の未練タラタラな忌まわしき枠。
そこに飛び込んできたのが「東大王」である。
東大生数人の中から一番頭がいい人を決めるという、どこかで見たような構成だった初期こそ
「またすぐ終わりそうだな…」
と思っていたが、何度かテコ入れ(視聴率を良くするために番組の構成や企画内容を変えること)をし、
現在は前述の伊沢・水上・鶴崎・鈴木の4人による東大王チームVS高学歴芸能人チームの対決というスタイルで定着している。
このスタイルになってからかなり面白い。
東大生同士の個人プレーでトップを競い合っていた頃より、チームを組んで同じクイズを協力したり戦略を練ったりしているようすも見ていて楽しい。
東大王レギュラー
今日、19時からは東大王!
— 東大王 (@toudaiou_tbs) 2018年2月25日
27日発売の番組本からメンバー紹介のページをチョイ出し😆これまで番組を見たことがある人も、無い人もこれを見れば、メンバーの素顔がわかる!はず!お見逃しなく❗️#東大王 pic.twitter.com/tMahr8YqUm
伊沢拓司、水上颯、鶴崎修功、鈴木光の4人は、番組初期の東大生同士が戦っていた時期に好成績を収めていたトップ4である。
そう考えると、番組初期の東大生同士が戦うシステムもこの4人を選抜するための一環と捉えたら合点がいく。
伊沢は第30回・31回の「高校生クイズ」で開成高校が連覇したときの一員、
水上は伊沢の後輩にあたり、第32回の「高校生クイズ」で優勝した開成高の一員。
第30〜32回の「高校生クイズ」といえば、ガチガチのガチで知識を競っていた頃の、ガチガチのガチの競技クイズ時代の高校生クイズである。
現在の高校生クイズが知識より体力、ゲーム性、仲間との協力、そして何よりも出場者のキャラクターにウェイトを置いている点がどちらかと言うと悪しきテコ入れなのは、下記のニュースを見るまでもない。
現行の高校生クイズへの不満はさておき、
あの頃の面白かった高校生クイズで活躍していた伊沢と水上がこうしてチームを組んで出演しているのが嬉しい。
水上くん素敵ーって思い始めたのは高校生クイズから。
— ちゃんあや (@honey211g) 2018年6月24日
最近は東大王とかに出るし、拝める機会が増えて嬉しい🙌✨
チーム東大王もすごく好き。
鈴木光ちゃんとかもうね、癒しです。
当時は可愛かったけど、今は格好良いね。
眼福眼福😍笑
東大王とか好きな人、周りにおらんかなあ?? pic.twitter.com/s2SuYwFWrZ
特に水上(上写真左)は高校生クイズの頃は正答してもさして喜びの表情を浮かべないさまや、思案するときにアゴに手を宛てがう彼のクセのどれもが高校生っぽさゼロで、
『鍵のかかった部屋』の榎本(大野智)の指をこすり合わせる仕草、
『ATARU』のチョコザイ(中居正広)の空を引っ掻くような仕草、
あるいはデスノートのLが指を咥えるクセを想起させて「彼もまたサヴァン症候群なのでは?」などとの憶測がネット上を飛んでいた。
そうであるか違うかは別にどうでもよくて、とにかく彼は冷徹な印象だった。
【東大王オフショ】
— 東大王 (@toudaiou_tbs) 2018年5月16日
本日5/16は伊沢さん24歳の誕生日です🚩おめでとうございます🎉
これからも頼れる最年長として東大王を勝利に導いてください🎖️
そして次回放送5月27日では、砂川さんが久々の参戦です❣️勝利なるか🌞#伊沢拓司誕生祭2018 #東大王 #水上颯 #鶴崎修功 #砂川信哉 pic.twitter.com/mt5bxdYENQ
そんな高知能AIロボのようだった水上がこんなにも和気藹々としている。
それだけで東大王がいかに楽しい番組かということが伝わるだろうか。
今や東大王メンバーはアイドル的な人気になっているらしい。
そりゃあこんな表情もするわな。
ヒロミと山ちゃん
今夜放送!RT @musicjpnews_mti: ヒロミ&南キャン山ちゃんが見届け!日本の最高学府・東大の現役&OBのトップ3が決まる最強頭脳バトル『東大王』 https://t.co/pOqbytMD1A #東大王 pic.twitter.com/BvPPlXVEaK
— 山里 亮太 (@YAMA414) 2017年4月30日
この番組がかなり好きな理由のうち、大半を占めているのがMCのヒロミと山ちゃんの存在。
正直、問題の質はそんなに気にしていない。
(問題の質も適度な難易度で、東大王チームと芸能人チームもわりとトントンで戦っていて、バランスがすごくいいです。)
「テラスハウス」で一人だけVTRを見ながら悪口を言いまくる山ちゃん。山ちゃんの副音声がなければテラスハウスはつまらない。
ヒロミは言わずと知れた八王子の元暴走族。私生活ではアイドルと結婚し、芸能界にも軽々復帰。完全なるリア充。
陽の毒・ヒロミと陰の毒・山ちゃん、この2毒が東大王メンバーをかなりイジるのである。
もちろん知識や解答スピードに感心したり褒めたりもしつつ、あるときには手のひらを返したようにイジったりツッコんだりしている。
山里「ヒロミさん、伊沢が完全に心が折れかけています」
ヒロミ「さっき答えが出てこなかった自分にイラついた感じがね、大丈夫?」
伊沢「そうですね、こういうときこそ前を向いて頑張らなきゃいけないんで、一気に入れ替えていきます」
山里「素敵な歌詞みたいなこと言うじゃん」
伊沢「ハイ、いきま〜す」
山里「おいおい、挑発的だな」
ヒロミ「ちょっと待てよ伊沢!ハイ、いきま〜すってなんだお前!謙虚さねえじゃねえかよ」
ヒロミのこの威圧感あるツッコミも、お父さん感があって微笑ましい。
(実際ヒロミには東大王メンバーぐらいの息子がいます。)
さらに微笑ましいのは、上記のやりとりをしたあと伊沢が誤答しているということです。
赤いメガネをかけている鶴崎はイジリもキツめで、光浦靖子と共演した回では、
ヒロミ「光浦と一緒に歩いてたらもう親子だよね」
と言われている。
対戦相手のFUJIWARA原西にも
原西「(鶴崎と)ルックスはドローやと思ってますから」
と芸人みたいなイジリ方をされており、大丈夫か?と一瞬思う。だが嬉しそうにニコニコしている鶴崎がその不安をかき消した。
さすが東大生。バラエティ的な立ち振る舞いもしっかり理解している…。
さらに、
ヒロミ「鶴崎、最近髪の毛梳いてる?」
山里「鶴ちゃん毛先遊んでるね!」
鶴崎「青山の美容室に行ってですね…」
山里「青山の美容室!」
と、鶴崎の髪をイジった別の回で今度は水上をも巻き込んで、
山里「髪型もバッチリ決まってますけど、どうやら髪切る場所が結構オシャレな場所だそうで」
ヒロミ「どこで髪切ってるんですか?水上くん」
水上「ええ、青山…です」
ヒロミ「青山!出ました!」
山里「鶴ちゃんと同じお店だそうですよ」
ヒロミ「鶴ちゃんが紹介したの?」
鶴崎「いや違います、勝手に行ったらしいんで」
ヒロミ「勝手にって言うなよ!お前の店じゃねえんだよ」
とイジる。水上も鶴崎も恥ずかしそうに照れている。
あと水上、特に乃木坂46の高山一実と共演した際のデレデレっぷりがすごい。
昨日の水上くんの「頑張ります❤」も良かったけど
— くるみ@東大王大好きマン (@kurumiiii_todai) 2017年11月13日
私の中では「知ってちゃ悪いですか!」が萌え死んだ
むり、かわいい
こんなこと言えるの水上くんしか言えない pic.twitter.com/xKG5QQA76O
山里「ヒロミさん、私結構レアなシーンを見てしまいまして」
ヒロミ「どうしました」
山里「あのクールな水上がですね、高山ちゃんの前に来て“頑張ります!”ってやったんですよね。
で、高山ちゃんに『頑張ってくださいね』って言われたら『はい!今日頑張ります!』ってもう一回言ってデレデレデレデレしてたんです」ヒロミ「水上!お前テレビも見ないのに乃木坂知ってんのか!」
水上「知ってちゃ悪いですか!」
山里「水上に一言かけてもらってもいい?」
高山「パーフェクト獲ってるところを見たいです」
水上「頑張ります!」
山里「出たー!」
この回以降、水上は高山と番組で共演するごとにイジられ、デレている。
高校生クイズの頃の水上からはとても想像つかない。
いくら頭いいとはいえやっぱり普通の大学生なんだなと思ってなんか安心した。
紅一点の鈴木光は、英語のネイティブすぎる発音をたまにイジられている。
あと、密着Vで流れた自宅がめちゃくちゃ豪邸で、伊沢がTwitterで愕然としてた。
この方が上げていたダイジェスト動画を見るとワイワイ感が結構伝わるかと思います。
難問オセロの好きな所を繋げました✨
— ayumi (@024_ne7) 2018年3月28日
・大将水上くんのアドバイス
・でも既出を言ってしまうミス
・伊沢くん怒涛のイケメンぷり
・「そだねー」言わない光ちゃん
・「あつあつ」で笑う鶴崎くん
まぁ色々ありますが、とりあえず伊沢くんがお兄ちゃんすぎます… pic.twitter.com/FVc0uXl9QC
難問オセロの好きな所を繋げました②
— ayumi (@024_ne7) 2018年5月11日
・青山の美容室に行ってきた鶴崎くん
・伊沢くんの「ハイ、いきまーす」
・水上くんの「光ちゃん」呼び
・ヒロミパパにイジられる砂川くん
・パパの「(旅行まで)まぁ5週だな」
まだまだあるけど割愛しました。 pic.twitter.com/36yst1aOjj
こういう動画を作るファンがいるあたり、一部では東大王はもはや「VS嵐」的な人気になっているのかもしれない。
そいでその理由、めちゃくちゃわかるし。
アイドルが出ないのに、番組がこういう形で支持されるってのはかなり珍しいパターンだと思う。
そして動画といえばですが、伊沢はYouTuberとしても活動しており、
2018年6月10日の東大王を伊沢拓司が語る!裏話&解説live
東大王の放送を解説する動画を配信しています。
彼のクイズ愛、そして東大王愛が感じ取れていい。
ヒロミ、面白すぎる
東大王きっかけでヒロミって面白いんだと改めて知った。
ヒロミ、マジで面白い。時代はヒロミ。
B21スペシャル時代とか花火で火傷時代とかはよく知らず、僕の最古のヒロミの記憶は「発掘!あるある大辞典」のあのヒロミ。
あのマチャアキにタメ語で接して干されたとか干されてないとかだったあの頃のあのヒロミ。
もしくははねトびがポケバイを異常に推してた頃にゲストで出てきたヒロミ。
加圧トレーニングジムを経営し始めたヒロミ。
リフォームもできるヒロミ。
妻が不祥事起こしたらしっかり頭下げるかっこいいヒロミ。
世間的にはヒロミを良くないふうに思っている人が多いのかもしれないけど、東大王でのヒロミはすごくかっこいい。
最近、ヒロミ面白すぎると思ったこと。
(画像貼らないと伝わりにくいので貼ります…すみません…)


シンキングタイム中、答えを書き終わって時間を持て余してる春日がカメラに向かってふざける。
それを見ていたヒロミ、
ヒロミ「お前さ、荒編で切られるよ」
とツッコミ。
荒編というのは、本当にいらない部分をザクザクカットしていく、その名の通り荒い編集作業のこと。
ゴリゴリの業界用語に山ちゃん、杉山アナ爆笑。
マジで荒編で切られる部分なのに、そこをフルで使う点に、キャストスタッフ全員が楽しんで作ってる感じがしてとてもいいですね。
ああ、ヒロミにかわいがられたい。
あと、頭いい人って羨ましいなあ。

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