宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ(森美術館)
六本木・森美術館の「宇宙と芸術展」へ。
最初は曼荼羅や望遠鏡、竹取物語の絵巻、コペルニクスに関するなんらかの書物、ダ・ヴィンチに関するなんらかの紙、など。
昔の人々が抱いていた宇宙への幻想、想像図。
続いて、時代がバッと進んで急に現代アートに。
ここから写真撮影が許可される。
森万里子《エキロビティック ストリング Ⅱ》
ビョーン・ダーレム《ブラックホール(M-領域)》
そしてこれは セミコンダクターによる《ブリリアント・ノイズ》というインスタレーション。
真っ暗な空間に、ジャミジャミというノイズ音が響き、吹雪のような、エコー検査の映像のような、白い影が現れたり消えたりする。
とにかく怖い。
太陽光のなにかを音にして…みたいなことらしいがとにかく怖い。
いわれてみれば確かにプロミネンスみたいなのも見えるけど怖い。
MOTHER2のギーグ戦みたいな空間。イナクナリナサイが聞こえる。
いままでの、幻想を抱いて広大で自由な夢の場所、みたいな宇宙のイメージをバッサリ切り捨てるような。
宇宙ってやっぱり怖いところなんだ、と思い知らされる。
ゼロ・グラビティを観たときのよう。
怖いというのは開発技術が進んで初めて明らかになった宇宙の新たな顔。
ジア・アイリ《星屑からの隠遁者》
ジア・アイリ《無題》
ヴィヤ・セルミンス《無題(砂漠)》
《ブリリアント・ノイズ》から続くこれらの作品群からは、やはり宇宙の元来のイメージとは違った暗く、退廃した世界が見て取れる。
そして次のエリアへ。
ローラン・グラッソ《1803、虚舟、常陸地方で見つけられた未確認物体》
ローラン・グラッソ《古の異星人》
そしてこいつ。
パトリシア・ピッチニーニ《ザ・ルーキー》。
どえらい。端っこに置かれていて、会場をじっと見つめている。こいつが。
目も爪もリアル。
案外こういうのが、マスコットキャラになってかわいがられたりする。
このように昔のアメリカの、おそらくムー的な雑誌がたくさん展示されているけど、
そして黒い壁のコーナーから白い壁のコーナーへ。
すぐ目に入るのは 空山基《セクシーロボット》。
RIZAPのCMみたいにゆっくり周っている。
ダフト・パンク感がある。
トム・サックス《ザ・クローラー》。
かのチャレンジャー号の模型。細部までよくできている。
ジュール・ド・バランクール《コズミック・カオス》。
宇宙と現実がぐっと近くなっている。
宇宙エレベーターのVTRも放映していた。
チームラボ《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space》
なんだかよくわからないが酔う。ベカベカしていた。